「軽井沢に移住してから、料理の時間が楽しくなった」「友人を招いて、ホームパーティーをするようになった」。軽井沢へ移住した方からは、そんな声をよく聞きます。
理想の暮らしを考えるうえで、「食」は欠かせない要素です。人によって、理想とする食事のシーンはさまざまだと思います。じっくり時間をかけて料理を楽しみたい、使う素材にこだわりたい、家族でゆっくりと食事をしたい、誰かを招いて大勢で楽しみたい…。
軽井沢暮らしの魅力のひとつは、食事の時間が豊かになることです。今回は、食を楽しむ軽井沢暮らしをご紹介いたします。ご自身の理想と、照らし合わせてみてください。
軽井沢の野菜はおいしい
軽井沢は、高原野菜が有名です。そのおいしさには定評があり、都会から移住した方の多くが「野菜ってこんなにおいしいんだ」と驚かれます。
軽井沢の野菜がおいしいのは、自然環境が大きな理由です。標高が約1000mと高いこと、昼夜の寒暖差が大きいこと、日照時間が長いこと、火山灰土壌であること…など、軽井沢は、野菜栽培に適した環境に恵まれています。
そんな軽井沢で採れる野菜は、どれもとても新鮮で、種類も豊富です。キャベツ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、ほうれん草、トマト、ルバーブ、高原ハーブ類(バジル、タイム、ローズマリーなど)…。春にはタラの芽やコシアブラ、ワラビ、フキ、セリといった山菜も採れます。
野菜がおいしいと、料理のモチベーションも上がります。素材がよいので、シンプルな味付けでも十分おいしく味わうことができます。
軽井沢で愛されるローカルスーパー
暮らす地域にどんなスーパーがあるかは、移住前にチェックしておくべきポイントです。軽井沢には市場や直売所がいくつかありますが、ここでは2つ、代表的なローカルスーパーをご紹介します。
ツルヤ
ツルヤは、長野県を代表するスーパーのひとつです。商品の質の高さから、長野県だけでなく全国各地にファンがいます。なかでもツルヤ軽井沢店は、県内随一の商品数を誇ります。
特徴は、県産食材を使った「ツルヤオリジナル」ブランド。地元の方はもちろん観光客にも人気で、「長野県の名産を買いたければツルヤがいいよ!」という声をたくさん聞きます。
おすすめ商品もたくさんありますが、そのひとつがビールです。『よなよなエール』や『水曜日のネコ』などでおなじみのクラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」のビールをはじめ、店舗にはクラフトビールがずらりと並びます。もちろん、軽井沢ならではのビール『軽井沢高原ビール』も。通常のスーパーにはなかなかないビールと出会えます。
商品数で圧巻なのが、ジャムとドライフルーツ。ツルヤオリジナルのジャムは、「信州産りんごバター」を始め種類が豊富で、お土産としても普段使いとしても人気です。もうひとつ外せないのが、「ツルヤオリジナル やわらかドライフルーツ」。レモンや信州産のりんごなどを使ったドライフルーツは、「やわらか」と謳っているだけあって、果物の食感がちゃんと感じられます。お値段もお手頃なのがうれしいところ。おやつとしてもおつまみとしてもぴったりですし、同じくツルヤオリジナルのヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。
デリシア
こちらも長野県を代表するローカルスーパーです。営業時間は夜10時までと、軽井沢にしては遅くまで開いています。
『美味しさと鮮度にこだわり、顔が見える安心安全な地元の食材を地域の皆様にお届けする』がコンセプトで、看板商品は、県内の農家とのコラボで開発したブランド商品「信州育ち(生鮮食品)」と「信州生まれ(加工品)」。ベーカリーコーナーや惣菜コーナーも充実しており、軽井沢店限定のアップルパイやお弁当が並びます。
軽井沢店の特徴は、「田七屋」というお店から、毎日新鮮な野菜や果物が届くことです。田七屋は、軽井沢近郊で栽培した野菜や果物を使ったジュース・ジャム・ドレッシングなどの加工品や、長野県産のお米を販売しているお店です。自社農園と契約農家で、EM(善玉菌)を使って肥えた土壌をつくり、そこで新鮮な作物を生産・販売しています。無農薬、かつ化学肥料不使用の自然農法なので、食材によりこだわりたい方にもおすすめです。
さらにデリシアは、ネットスーパー「デリシアネット便」や、移動販売「移動スーパーとくし丸」も行っています。車を持っていない方、重たい荷物の買い物が心配な方でも安心です。
軽井沢移住を検討する際は、通うことになるスーパーにも足を運び、ここで買い物をし、料理をする自分をイメージしてみてください。
料理・食事を楽しむための住宅設計
家で料理を楽しむには、そのための空間づくりが大切です。いくつか設計のヒントを挙げてみます。
キッチン
料理をしっかりしたい方であれば、キッチンの機能性がとても大切です。調理と配膳が効率的に行えるよう、ワークスペースやシンクは広く取り、動線計画を丁寧に行います。普段どれくらい料理をするか、何人家族かによって、適切な広さや機能は変わってきます。
さらに、過ごしやすいキッチンにするため、デザインの工夫も必要です。作業台の目線の先に大きな窓を配置したり、東向きの窓辺にカウンターを設けたり、窓際にグリーンスペースをつくり、季節のハーブを育てたり…。理想のキッチンを実現する方法は、たくさんあります。
リビング・ダイニング
人を招いて食事をする場合は、みんなが心地よく集える空間が必要です。キッチンからダイニング、リビングまでが緩やかにつながるように設計すれば、料理をしながら家族や友人との会話を楽しめる空間になります。逆に、ゲストに生活感を見られなくない場合は、キッチンとダイニングをしっかり切り分けることもできます。
さらに、自然のなかで食事を楽しめる、屋根付きのデッキやテラスをつくるのもおすすめです。夏は心地よい風を感じながら、料理やお酒を楽しむことができます。森の景色に溶け合うような食卓を演出できるのは、軽井沢ならではの魅力です。
収納
もうひとつ、料理を楽しむためには収納も重要です。夏場でも涼しいよう、北側に土間収納を設けたり、野菜をたっぷり保管できるよう可動棚のパントリーを設けたり。あるいは「見せる収納」としてオープン棚をつくり、そこに自家製ジャムやドライフルーツを置いてもいいかもしれません。
「食事の時間を大切にしたい」、この思いひとつからも、いろいろな設計の可能性が浮かんできます。軽井沢での家づくりを検討するなら、想像をできるだけ具体的にして、理想の暮らしのイメージをふくらませてみてください。「こんな暮らしがしたいなあ」と、わくわくする気持ちを大切にしていただければと思います。
one itのポートフォリオページにも、建築実例がたくさん載っていますので、よろしければぜひご覧ください。
食卓が豊かだと、身体も心も満たされる
食卓を豊かにするのに、豪華なものは必須ではありません。軽井沢で採れた食材を料理し、軽井沢の自然を眺めながら、大切な人と一緒に食事をする。そんな何気ない時間が、心を豊かにしてくれるのだと思います。
軽井沢暮らしに興味がある方、軽井沢移住を検討している方は、ぜひone itにご相談ください。まだ具体的なことが決まっていなくても構いません。理想の暮らしを叶えるためにどんな家が必要か、一緒に考えていきましょう。まずは実際に「暮らす目線」で、軽井沢に来てみてください。お待ちしています。