決め手は目の前の景色だったEさん夫婦
移住する数年前から、軽井沢に暮らそうと決めていた。
何度も訪れ土地を探し、数回目で紹介されたのがこの場所。
元々の条件とは、すこし外れていた。
でも、高台から浅間山が見えた瞬間、
「ここだ」とインスピレーションを感じた。一目惚れだった。
森が近くにある暮らし
軽井沢は、森との距離が近い。家の近くはすぐ森で、よく散歩に出かける。
時々立ち止まり、芽吹く草木を見つめる。
新しい花が咲いている。またひとつ、花の名前を覚える。
都会にいた頃は、自分がこんなに植物に詳しくなるとは思わなかった。
森は、季節によって表情を変える。
新しい季節の訪れは、いつも森から教えてもらう。
時間に追われず、時を過ごす
ここに来てから、時間に追われなくなった。曜日を意識することも減った。
時の流れは時計でもカレンダーでもなく、空や気温の変化から感じる。
窓から周りの木々や空、遊びにくる野鳥を眺めながら、
ゆっくりお茶を飲み、食事をする。
庭仕事を楽しんで、明るいうちから湯船に浸かる。
東京では叶えられなかった理想の暮らしが、軽井沢では実現できている。
ちょっと特別なおもてなし
夫婦ふたりとも、おいしい食事をしながらお酒を楽しむことが大好き。
月に3、4回は友人を招き、一緒に食事と会話を楽しむ。
来客に合わせて、料理を仕込むのも楽しみのひとつ。
楽しい時間はいつもあっという間。昼過ぎから始めても、すぐに夜になってしまう。
名残惜しさと引き換えに、また次の約束をする。