Column

軽井沢で住宅・別荘建築をする際の建築の流れ

軽井沢は、東京からのアクセスも良く別荘地としても人気のエリアです。株式会社one itでは、そんな軽井沢エリアで別荘建築・住宅の新築建築や移住に関するご相談に対応しています。
軽井沢暮らしをするにあたり、心豊かに安心して暮らしを楽しむためには、安全で快適な別荘・住宅が必要になります。ここでは新築や中古物件、リフォームなども含めて、別荘建築をする際に、大切なポイントをお伝えいたします。

新築と中古物件について

軽井沢での別荘・住宅は新築と中古物件、どちらが良い!?

軽井沢は標高950m~1,200mの場所に位置しています。そのため夏は避暑地として快適に過ごすことができますが、冬は想像以上の寒さになります。夏の間だけ別荘を利用するという場合は特に問題ありませんが、軽井沢で暮らすとなると冬の寒さを考慮した家づくりが大切です。
新築で建てるのであれば、高気密・高断熱設計は当たり前になってきます。そうすることで夏涼しく、冬暖かい、快適な暮らしを送ることができます。また、冬場は暖房を多用するため、気密性・断熱性に優れた家ほど光熱費が安く済むというメリットがあります。
また、移住をお考えの場合は中古物件のご購入は慎重に行う必要があります。中古物件はその価格が魅力的ですが、築年数によっては断熱改修工事や基礎の補強工事など、大規模なリフォームが必要になる場合があります。その費用や将来的に売却する際の資産価値を考えると、新築のほうが結果的にお得になる可能性もあるため、事前によく検討するようにしましょう。

軽井沢で別荘建築をする際の予算、費用の目安

新築、中古物件に関わらず、予算計画はとても重要です。まずはライフプランから逆算しておおよその計画全体の予算を考えましょう。

新築の場合

予算をもとに土地と建物の予算の配分をします。
重要なポイントは土地と建物の予算比率を間違えないようにすることです。
たとえば、土地が1000万円だとすると建物にかける費用は2500万円〜4000万円程度が妥当なところだと思います。土地が1500万円で建物が1500万円となるとバランスとしてはよくないですね。軽井沢では土地、エリア選びがとても大切なのですが、土地に予算を掛けすぎると、建物に回す予算が少なくなりイメージしていた暮らしができなくなることがあります。子育て移住される場合は家族構成にもよりますが、建物の予算は2500万円〜とお考えいただいたほうが良いと思います。

また、軽井沢の特徴はエリアによって土地のサイズや建物の大きさ、使っている素材が違うことがあります。特に別荘地では周りの環境に合わせた建築を考慮する必要があります。例えば、旧軽井沢で5000万円の土地を購入して1500万円で建物を建築した場合、おそらくコンパクトで安価な素材などを使うことになると思います。周りには経年変化して味わいのある別荘が立ち並ぶ中で、新建材などの安価な素材をつかった建物は周りの環境から浮いてしまうことがあるので要注意です。

以下は一般的な平坦地でのおおよその目安となる建築費用です。

□ご夫婦2人+ペットのミニマムな別荘
1LDK:18坪 1800万円〜

□家族4人で仲良く過ごす別荘
2LDK:28坪 2500万円〜

□子育て移住のための住宅
3LDK:35坪 3000万円〜

※別途ご予算の目安となる「参考プラン集」をご用意しておりますのでページ下部の資料請求ボタンからご請求ください。

延べ床面積は建築費用やランニングコストと大きな関わりがありますので、ご希望のライフスタイルに合わせて、間取りや予算を検討しましょう。なお、永住の場合は設備を充実させるために若干費用がプラスになることもあります。また、地盤調査の結果によっては地盤改良工事が必要になる場合もありますので余裕をもった予算計画づくりをしましょう。

中古物件

中古物件については、エリアや延べ床面積、仕様によって価格は様々です。注意点としては購入価格以外にどのような費用が必要になるかを見極めることです。
リフォーム工事等が必要ない場合は問題ありませんが、永住で断熱改修をともなう全面改修の場合、1000万円以上の費用がかかる場合もあります。また、基礎の状況によっては補強が必要なこともありますので、購入前に信頼できる建築家や設計士、工務店などに建物の状態をみてもらった方が安心です。わたくしどもでは中古物件の購入相談も行なっておりますので気になる物件がございましたらお気軽にご相談ください。

バランスのとれた暮らし

建築は工法や性能など、専門的なことがたくさんあります。インターネット上には情報が溢れ、技術も日々進歩しています。そんな中で、建て主がこれらを比較検討して、なにかを選択することは非常に難しくなっています。
寒さに対して恐怖感があるから暖かい工法を選ぶ、災害に対して安全に暮らしたいから構造を検討するなど、お気持ちはわかりますが、これらを最適にコーディネートすることは専門的な知識と経験がないと簡単にできることではありません。大切なのはバランス感覚をもって暮らしのイメージを持つことです。
現代の構造的な工法やサッシ、設備機器はとても性能が良くなっており特別なことをしなくとも、安全で快適な暮らしをすることができます。夏涼しく、冬あたたかい家、構造的にしっかりしていることは大前提です。

  • 在来軸組工法でバランス良く耐力壁を配置する
  • 一般的な断熱ペアガラスやグラスウールで断熱し、気密性も確保する
  • 外壁や屋根に通気層をもうけ、結露を防ぎ断熱効果を高める

これだけのことで、難しい設備をつかわなくても夏は涼しく、冬は薪ストーブだけも十分に暖かい、安全で快適な環境をつくることができます。
私たちはこれらの前提をふまえたうえでいかに自然を取り込むことができるか、いかに自然に溶け込む建築をつくることができるかを大切にしています。そのためには建物の配置計画や窓の計画、建物の高さ、植栽計画などがとても大切です。
建物や庭を見ると、建て主の価値観を伺い知ることができます。自然の中で、物質的な豊かさでなく、心豊かに暮らす。シンプルに肩肘はらず、人や自然との関係を大切にして生きていく。こうした感覚をもつ建て主の建物は、自然に溶け込んだバランスの良い建物となり周辺環境を良くしていきます。
私たちはこれらのバランスをとりながら、建て主の想いをくみ取り形にしていきます。

自然に溶け込む「格好の良い」建物をつくる

四季のある日本において昔ながらの家の作り方は、とても合理的です。
基本的に地場の材料を使い、軒の高さをできるだけ抑え、庇はしっかりと出す。
外壁の仕上げは板材やしっくい塗りで経年変化する素材を使い、景観に馴染んでいる。
しっかり出した庇は、風雨から建物を守り、夏には日差しを遮り暑さを抑える。

私たちはこれら先人の知恵を生かして家づくりをしています。
最新の技術を追い求めたり、機械設備にできるだけ頼らないようにしています。
必要最小限の設備を使って、シンプルで四季を感じる豊かな暮らしを送ることができる、自然に溶け込む「格好の良い」建物をつくることを目指しています。

納得のプロセスをふむ

図面だけでイメージできる?

家づくりにおいて、着工前にすべての仕様を決めることが一般的です。そして着工後の変更はできないことがあったり、変更のための費用が多くかかる場合もあります。私たちも基本的には着工前にすべての仕様を決めますが図面だけでイメージするのは限界があると考えています。
上棟後、現地を見てどうしても変更したいことが出てくるかもしれません。
そこで私たちは工事の進捗状況をふまえながら、できるだけ柔軟に対応するようにしています。
特に仕上げ材の色などは、ある程度工事が進んできてからでも間に合いますので間仕切りがおおよそできた段階で、現地で決めることもあります。