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エリアと土地・物件探し

「軽井沢に家や別荘を建てて暮らしたい」「軽井沢の自然の中で子育てがしたい」とお考えの方は軽井沢で建築や移住の計画をはじめる前に、まずは軽井沢暮らしの情報を集めましょう。どのエリアがいいのか、何を基準にエリアを決めればいいのかお悩みの方はいらっしゃいませんか?ここでは理想の軽井沢暮らしを実現するために、軽井沢のエリアごとの特徴や子育て世帯のエリア選びのこと、気候やアクセス、エリアと価格のことなど、おさえておきたい基本的なポイントをご紹介します。

1.軽井沢の特徴

軽井沢は自然に囲まれながらも、「東京24区」「東京の奥座敷」といわれるほど東京と密接につながりのある暮らしができる場所です。新幹線でのアクセスがとても良いため東京へ通勤することも可能です。ここ最近では風越学園の関係もあり、子育て世代の移住者がとても多くなっています。スーパーマーケットやホームセンター、薬局など生活に必要な店舗はもちろん、公共施設もとても充実しています。ここでは、軽井沢の特徴についてご紹介していきます。

気候

軽井沢は、標高950m~1,200mの緩斜面に位置しています。真夏でも涼しい高冷地気候が特徴で、8月でも平均気温は20℃程度です。東京の同時期に比べると5℃前後低い気温のため、かなり涼しいといえます。また、7~8月には濃霧が発生する霧下気候により、体感温度はさらに低くなるため、夏場には避暑地として多くの人が訪れています。

施設

軽井沢はただの避暑地というだけで人気があるわけではありません。ゴルフ・テニス・釣り・キャンプなど、様々なアクティビティを楽しむことができるのも魅力の一つです。冬にはスキーやスノーボードもできるので、季節問わず楽しむことができます。アクティブ系の施設以外にも、国内最大級のショッピングモールや、美術館・テーマパークなど多くの施設があります。

一方、暮らし目線で眺めてみると、中軽井沢図書館や風越公園などの公共施設がとても充実していたり、スーパーのツルヤさんでは新鮮なお肉や魚、野菜が年間を通してお手頃な価格で購入することができます。また、森暮らしには欠かせないホームセンターも3店舗あったりと、暮らしに不自由することはまずありません。

東京からのアクセス

北陸新幹線を利用すれば、東京・軽井沢間を約1時間で行き来することができます。車の場合は、高速道路の練馬I.C.・碓氷軽井沢I.C.間が約1時間半で行き来可能です。高速バスなども運行しているため、状況に合わせて好きな方法を利用できます。
過ごしやすい気候・充実した施設・東京からのアクセスの良さを兼ね備えた軽井沢は、別荘地としても、移住先としても人気のエリアです。

2.エリアごとの特徴

軽井沢とひとまとめにいっても、エリアによって下記のように異なる特徴があります。

旧軽井沢エリア

もっとも軽井沢らしい雰囲気のエリアです。高級リゾートや別荘が多く立ち並んでおり、伝統的な別荘地としてだけでなく、レストランやショップ、美術館などもあるため、人気の観光スポットにもなっています。別荘地としても商業地としても人気のエリアなので、その分土地の値段が高くなっています。万平ホテルや旧三笠ホテルなどの歴史的建造物をはじめ、伝統的な別荘建築をみることもできます。旧軽井沢エリアではゆったりとした敷地に別荘が建ち、庭も綺麗に管理されていることも多いため、美しい苔の庭を見ながら散策するのも楽しいエリアです。碓氷峠から上がってくる霧の影響などもあり、湿度が高いのも特徴の一つです。

中軽井沢エリア

別荘色の強いエリアと、永住色の強いエリアが混在していることが特徴です。別荘地としては千ヶ滝や星野エリア、三井の森などが人気の別荘地になります。特に千ヶ滝西区は比較的緩傾斜で道路も舗装され、除雪もしっかりしているので通年利用でも安心です。星のエリアや三井の森は比較的傾斜地が多いいっぽう、自然が豊富で森の中に暮らすにはぴったりなエリアです。この他、星野エリアにはハルニレテラスや村民食堂、トンボの湯などもあり、人気の観光スポットになっています。永住色の強いエリアとしては中軽井沢駅周辺が挙げられます。近くには、スーパーやホームセンターといった生活に必要な施設が集まり、利便性が高く、近年では分譲地も増えています。移住者も多くなっていますので定住したい方にもおすすめのエリアです。

南軽井沢エリア

田んぼや畑などが多く、牧歌的な雰囲気がある一方、小倉の里やレイクニュータウン、八風の里など、雰囲気のある別荘地があります。ひと区画の面積も比較的大きく、土地の値段もそこまで高くないため、ゆったりとした敷地に別荘や住宅を建てたい方にはおすすめです。地盤が緩いことも多いエリアですので、地盤改良工事の費用は織り込んでおいたほうが良いと思います。また、風越公園では一年を通して水泳やスケートなどを楽しむことができます。この他スポーツジムやカーリング場、サッカー場、テニスコートなど充実したスポーツ施設に加え、こども向けの体操教室やバレエ教室などの活動も盛んなので子育て移住者にも嬉しい施設です。2020年には風越学園が南軽井沢エリアに開校することもあり、このエリアへの移住者がとても増えています。2016年にオープンした発地市庭では新鮮な野菜や地場の食材などを購入できるため、人気のスポットとなっています。

西軽井沢エリア

江戸時代には宿場町として栄えた歴史あるエリアで、追分宿では独特の風情を楽しむことができます。啓明別荘地など整備された美しい別荘地のほか、1000m林道沿いは自然の多く残った別荘地が広がっています。他のエリアに比べて土地の価格が安く、自然が豊富で地盤が安定していることなどが特徴です。比較的湿度が低く、晴天率も高いので、定住に適したエリアだといえます。近年では隣の御代田町まで含めて西軽井沢と呼ばれ、移住者がとても多くなっています。佐久へのアクセスが良いことや御代田のツルヤも近いので定住には暮らしやすいエリアです。一方、子育て移住の方は小中学校への通学をきちんとシュミレーションしておきましょう。小学校まで歩いて通学するのか、車で送迎するのか、中学校まで自転車で通うのか、バスを利用するのか。このあたりは事前に役場で相談をしておくと良いかもしれません。

このように軽井沢はエリアによって様々な特徴がありますので、別荘や移住など暮らしのイメージにあわせてエリアを選ぶことが大切です。
土地の価格も西軽井沢エリアでは坪3万円の土地もあれば、旧軽井沢エリアでは坪40万円の土地もあります。おおよそ中心的な価格帯は5万円〜15万円/坪くらいでしょうか。
それでもエリアによって価格の相場は異なりますので、土地探しの段階からトータル予算と暮らしのイメージを建築会社や設計者と共有しながら進めることが大切です。

3.子育てに適したエリア選び

子どもが産まれたことをきっかけに、自然の中で子育てをしたいと都会から軽井沢への移住を考える方もいらっしゃると思います。ここでは、そんな子育て世帯のために、エリア選びのポイントをご紹介します。

移動手段とライフスタイル

軽井沢暮らしでは、車移動はマストだと考えていただいた方が良いと思います。こどもの送り迎えや食材・日用品の買い出しなどはもちろん、雪が降った際には車移動が必須です。徒歩では不便な軽井沢でも、車移動を前提に考えると本当に暮らしやすい場所です。スーパーやホームセンター、学校・病院・公園など、ほとんどが車で15分以内のエリアになります。車以外の移動手段を考慮するのは子どもの通学を考える場合です。特に小学校は徒歩が基本となりますので、距離がある場合はバスの利用や送り迎えなどを考える必要があります。このあたりは事前に役場に相談して情報集めをしましょう。各小学校に併設された児童館では「放課後子ども教室」を実施しています。放課後、スタッフが見守る中で安心で安全な遊び場の提供や宿題等の学習支援などを行なっています。無料で利用できますので、フルタイムで働いて夕方にお迎えに行くということもできる、子育て世帯に強い味方の施設です。

軽井沢暮らしの位置付け

家族で移住する場合は、誰か一人の希望だけで決めるのではなく、ご家族でしっかりと話し合いをしましょう。軽井沢には都会にはない魅力も豊富にありますが、どうしても都会より不便なこともあります。また子育てやイメージしていた暮らしができるのか、ライフプランとして軽井沢暮らしをどのように考えるのか。無理に不安を押し切るのではなく、しっかりと家族で話し合って納得のいく移住を実現させましょう。

まずは情報をインターネットで情報を集めて、実際に住んでいる人の生の声を聞いてみましょう。子育て環境はどうなのか、コミュニティーはどうなのか、ひとつひとつ納得のプロセスを経てご計画を進めていくことをおすすめします。また、移住といっても一生、その場所に住むという価値観ではなくなってきています。その時々に大切な人と好きな場所で暮らす。子育ての期間だけ自然豊かな軽井沢で暮らし、子供の進学を期に東京など都会へ戻るという暮らし方も多くなっています。軽井沢は日本有数の避暑地、別荘地ですので、後々の売却も検討しやすい点があります。少し極端になりますが、軽井沢へ移住して住宅を新築したとします。そして10年後に土地と建物を売却をした場合でも、入手時の価格で売却ができることもあります。

暮らしと雪

軽井沢暮らしでは四季の移り変わりを色濃く感じられることが魅力の一つです。しかし、都会から移住する人にとって心配なのは冬場の雪の問題です。道に雪が積もった場合、公道であれば行政が除雪の対応をしてくれます。しかし、私道が多い軽井沢では除雪を行ってもらえないところもあります。そのため、特に山奥に別荘や住宅を構えると、除雪作業を自分達で行う必要があるため注意が必要です。敷地に面した道路が公道か私道か、私道の場合は公道までどのくらいの距離があるのか事前に確認しておきましょう。

軽井沢では子育て世帯の場合、雪の日には徒歩や自転車での通学が難しいこともあります。その場合は車での送り迎えになりますので、働き方や車選びも検討しておく必要があります。車選びでは、4WDで車高の高い車をおすすめします。実は軽井沢はそれほど積雪が多いわけではないので、永住者の少ないエリアや私道では除雪せずにそのまま雪を踏み固めながら、溶けるのを待つということがあります。この場合、車高の高い車を選んでおくと、雪が車の腹にあたることもないので安心です。

4.軽井沢移住を考えるなら!理想の土地と物件を見つける方法

暮らしのイメージを共有しながら進めましょう

土地探しや中古物件探しは、軽井沢暮らしを進めるうえで、はじめに行います。 インターネットでいくつかの不動産会社の情報をみて、気になる土地や物件を見に行く。 そして、土地(物件)を購入してから建築家や建築会社へ声をかける。 一般的な流れだと思いますが、実はもっとおすすめの方法があります。

それは気になる土地(物件)やが出てきた段階、あるいは探しはじめる前の段階で建築家や建築会社に声をかけ、土地(物件)を一緒に見てもらうことです。わたしたちが一番おすすめするタイミングは軽井沢暮らしを検討した段階でお声掛けいただくことです。なぜなら、イメージする暮らしが軽井沢でできるのかどうか、実際の軽井沢暮らしはどうなのかエリアのこと、土地のこと、予算のことなど、知りたい情報をすべて生の声で聞くことができるからです。

不動産屋さんに声をかけないと、土地情報を得ることができない、ということはありません。むしろ建築会社などを通したほうが、複数の不動産会社から気軽に土地の情報を得られる場合もあります。

5.土地を見るポイント

直感がとても大切です

私たちが土地を見る時にはいくつか重要なポイントがあります。

・気持ちの良い抜け感・ビューポイントがあるか
・見たくない建物などがあるか
・土地の起伏、傾斜
・日当たり、風の流れ、水の流れ
・季節による周辺の見え方
・道路との関係性(道路付け、音・光など)
・どんな植物が生えているか(土地の特性をしる手がかり)
・周辺環境(雰囲気、植生、音、周りに住んでいる人)
・利便性(除雪、渋滞の状況)…etc

とはいえ土地選びで最も大切なこと、それはあなたの”直感”です。土地に立った時に気持ちの良い土地かどうか、楽しい暮らしを想像できるかどうか。100%良い条件の土地というものはありません。これまで培ってきた価値観やライフスタイルによっても土地の感じ方は異なります。

私たちは建築の専門家という視点から、土地から読み取ったことは率直にお伝えしますが建て主の「気に入った!」という気持ちを大切にしています。