軽井沢のデザイン事務所に住宅の設計・施工を依頼する際、検討したいのが「リビング階段」です。玄関から直接階段につながる間取りよりも、階段をリビング内に設ける間取りにすることによって、様々な利点があります。
この記事では、リビング階段の特徴とリビング内に階段を設ける利点を解説します。
住宅のリビング階段とは?
リビング階段とは、リビング内に設けられている階段のことです。階段は一昔前まで、玄関ホールに配置する間取りが一般的でした。
しかし最近では、リビング内に階段を設置する住宅が増えています。階段をリビングに設置すると、2階へ行く際に必ずリビングを通過しなければなりません。玄関から個室に直行する場合でも、一旦リビングで家族と顔を合わせられるようになります。
特に子供がいるご家庭では、子供が親に顔を合わせないまま個室に直行してしまう、という問題を防ぐことができます。
リビング階段を実現させるためには、条件があります。それは、リビング内に階段を設置する場合、最低でも0.9坪を確保することです。その分リビングとして使えるスペースが少なくなるので、最終的なリビングの広さや家具の配置を考えなくてはいけません。
また、建築基準法にもとづくと、直線階段であれば最低でも1.8mほどの奥行きを必要とします。しかし、これはあくまで最低基準です。このとおりに階段を設置するとかなりの傾斜になるので、あまり実用的ではありません。
どんな世代でも上り下りが楽にできる階段を設置したい場合は、さらに奥行きを確保する必要があり、実用性を考えると0.9坪を割く必要があるのです。リビング階段を検討する際は、設置できる場所が確保できるかどうかをしっかりと確認しましょう。
リビング階段の魅力を解説!
リビング階段を設けるかどうか迷った際は、リビング階段を設けることによる利点を確認してみましょう。
広く感じられる
リビング階段を設けることで、1階と2階の空間がつながります。階段部分もリビングの一部となることで、実際の広さよりも広く見えるでしょう。
特に、リビングをスケルトン階段と呼ばれる骨組み・踏板のみでできている階段にすることで、広く見える効果が高まります。スケルトン階段は窓から差し込んでくる光をリビングに取り込みやすくなるので、リビング全体が明るく開放的な空間となるでしょう。
コミュニケーションがとりやすい
上記でも触れたように、リビング階段の場合は上階へ上がる際に必ずリビングを通らなくてはなりません。自然と顔を合わせやすくなるので、家族のコミュニケーションがとりやすくなります。
また、明確な区切りがないことから、1階から2階へ、2階から1階へも声がかけやすくなります。
収納スペースが確保しやすい
リビング階段の下はスペースが空きます。空いた空間を活かし、収納スペースを確保することもできます。階段の形状・面積によって階段下の広さが変わるため、スペースに合わせて何を収納するかを検討しましょう。
安全性の確保につながる
階段は小さな子供・お年寄りにとって危険な場所です。1人で上り下りをしているうちに足を滑らせて転落してしまう、ということも考えられます。
誰も見ていない場所だと発見が遅れる心配があるでしょう。だからといって階段を使うたびに付き添うのは大変です。
リビング階段ならリビングにいる家族が見ているので、もしもの場合でも迅速に対応できます。声をかけながら上り下りを促すことができ、事故防止にも役立ちます。
軽井沢にある設計事務所の株式会社one itには一級建築士が在籍しています。別荘の設計・施工はもちろん、土地選びのアドバイスや費用のコントロールなど、安心して家づくりができるようお手伝いいたします。別荘建築をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。