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【北佐久】別荘建築にかかる税金と傾斜地のメリット・建築のポイント

北佐久は別荘地として人気の軽井沢を有するエリアです。別荘を購入すると、セカンドハウスとして利用したり、余生を楽しむための家として使ったりと、様々な活用方法があります。
別荘も家の一種であり、家の購入は大きな買い物です。知識を持った上で別荘を建築し、快適な住まいとして利用したいものです。
快適な別荘を建築するには、価格相場やデザインはもちろんのこと、税金面や建築場所も気になるところでしょう。
こちらでは、別荘建築でかかる税金と、傾斜地での建築を建築事務所に依頼するときのポイントについて解説します。

【北佐久】別荘建築でかかる税金について解説

別荘を購入する際に気になることの一つが、別荘にかかる税金についてではないでしょうか。別荘購入時には、一般の住宅購入と同じように税金が発生します。また、別荘を維持するための税金もかかります。
ここからは、別荘にかかる主な税金を購入・保有に分けてご紹介します。北佐久で別荘建築を建築事務所に依頼する際の参考になさってください。

【北佐久】別荘建築・購入時にかかる税金

別荘を購入する際には、以下の3つの税金が発生します。

不動産取得税

別荘を建築したときに、土地と建物それぞれに課せられる税金です。不動産取得税は、土地と建物それぞれで、以下の計算で課税額を算出します。

・不動産取得税額=固定資産税評価額×4%

別荘建築時に1回だけ課税されます。固定資産税評価額は、別荘を建築する市町村の固定資産税台帳を見れば確認できます。固定資産税評価額が高いほど、不動産取得税も高くなります。別荘建築してから半年から1年後に納税通知書が届き、通知書に課税額が記載されています。

登録免許税

別荘建築後に、所有権保存登記や移転登記を行うときに課せられる税金です。別荘建築の場合は、所有権保存登記を行うために必要な税金です。課税額は、以下の計算式で算出します。

・登録免許税額=固定資産税評価額×各税率

固定資産税評価額をもとに算出するので、評価額の高い住宅ほど課税額が高くなります。さらには売買契約書を交わすときに印紙税もかかるので、一緒に支払いましょう。
いくらの売買契約を結ぶかによって印紙税は変化し、売買契約金が多いほど、印紙税が高くなります。通常は収入印紙を購入し、契約書に貼る形で納付しましょう。

消費税

商品やサービスを提供するときに課せられる税金です。別荘建築時の適用税率が課税されます。別荘を建築する際は、建物の購入代金、不動産への仲介手数料などで消費税が発生します。
ただし土地部分は非課税なので、消費税は発生しません。土地は消費するものではないため、消費税が課せられないのです。

【北佐久】別荘建築後の保有にかかる税金

別荘を保有するためにかかる主な税金は、次のとおりです。

固定資産税

市町村に納付する地方税の一種で、所有する固定資産に課せられる税金です。毎年1月1日時点における別荘の所有者が納税義務を負います。税額は、固定資産税評価額をもとに市町村が算出し、通知された納税額に基づいて納付します。固定資産税の計算式は以下のとおりです。

・固定資産税額=固定資産税評価額×1.4%

都市計画税

別荘が都市計画法による市街化区域内に所在する場合は、都市計画税を納める必要があります。都市計画税は、都市計画事業や土地区画整理事業の費用に充てられる地方税です。課税されるか否かは、別荘が所在する市町村によって異なります。税額の算出方法は以下のとおりです。

・都市計画税額=固定資産税評価額×税率(最高0.3%)

具体的な税率は各市町村の条例で定められており、税率の上限は0.3%です。

住民税

都道府県民税と市町村民税の総称で、各市町村が一括して賦課徴収しています。
別荘の場合、「住民票を移していないのに住民税がかかるのか」という疑問もあるでしょう。住民票のない別荘やセカンドハウスには、一律負担の均等割のみが課税されます。別荘のある市町村に住民票を移さなくても、その地域のライフラインを使用する以上、住民税を支払う必要があります。
軽井沢町に所有する土地や家屋で、特定の人が宿泊を伴う毎月1日以上の居住をしている場合は住宅扱いとなり、申告した年の翌年度の固定資産税・都市計画税が軽減される制度があります。
固定資産税や住民税は、別荘を保有している限り課税されますので、税金の優遇措置を積極的に活用するとよいでしょう。

【北佐久】別荘建築における傾斜地について

北佐久で別荘建築を行う際は、どのような土地に建てるのがよいかと考えるでしょう。最初に別荘建築のための土地探しを行いますが、北佐久のような山間だと傾斜地も多くあります。別荘は平坦な土地に建てるものだと考えるかもしれませんが、傾斜地にも建てられます。
傾斜地に別荘を建てると、平坦地とは違ったメリットを得られます。ここからは、別荘建築を建築事務所に依頼する際に知っておきたい、傾斜地に別荘を建てるときのメリットやポイントを見てみましょう。

【北佐久】傾斜地での別荘建築のメリット

傾斜地とは、傾斜している土地のことです。明確な定義はありませんが、地面が斜めになっている土地を一般的に傾斜地と呼びます。使い勝手の悪そうな土地だとイメージするかもしれませんが、以下のようなメリットがあります。

土地価格相場が安い

利用したいと考える方の少ない土地なので、傾斜地は平坦な土地よりも土地価格相場が安くなる傾向にあります。一方で斜面が崩れないようにする擁壁などの工事が必要であったり、地盤補強工事が必要になったりすることもあります。また、建築費が高くなる傾向がありますので、傾斜地に別荘を建てたい方は、事前に建築事務所に相談しましょう。

眺めが良く視線が気になりにくい

前方を遮る建物や木のない傾斜地に別荘を建てれば、素晴らしい眺めを手に入れられます。花火大会が近くであれば花火、海が近ければ綺麗な海の景色を見られるでしょう。北佐久の山間の傾斜地に別荘を建てると、季節の移り変わりも楽しめます。
また、同じような高さには建物はないので、外からの視線が気になりにくいというのも利点です。建物の裏が山になるデザインであれば、庭から別荘内を覗かれる心配もありません。

地下部分を利用できる

傾斜地は、傾斜した土地を利用したデザインで別荘を建築し、傾斜部分にコンクリートを使い高基礎を作ります。この方法だと地下部分もできるので、ビルトインガレージとして利用することができる場合もあります。さらに高基礎を作れば、眺望を確保しやすいでしょう。

【北佐久】傾斜地での別荘建築のポイント

傾斜地に別荘を建築する際には、確認しておきたいポイントがいくつかあります。

地盤の確認

傾斜地に別荘を建てる場合は、地盤の状態や安全性を確認するためにも、必ず地盤調査を行いましょう。傾斜地に住宅を建てる場合、地盤の強度や状態によっては家が倒壊したり、地震などの被害を受けるおそれがあります。
傾斜地自体の土地価格が安くても、地盤改良のために別途費用が必要となるケースもあります。傾斜地での別荘建築は、地盤改良や傾斜地に対応できる基礎工事などの建築費用も考慮して、総合的な費用で検討しましょう。

眺望の確認

北佐久に別荘を建ててから、思っていたのと周辺環境が違う、眺めが良くないなどと後悔しないように、建築前には土地からの眺めを確認しましょう。別荘なので、部屋からの眺めは重要です。
現地に仮設足場を作り眺望を確認することもできますが、現在はドローンを使って画面を見ながら確認するという方法もあります。

崖崩れが発生しないかどうか

傾斜地の場合、懸念されるのが崖崩れの発生です。別荘建築のための傾斜地を探す際は、以下の2つを確認しておきましょう。

  • 急傾斜地崩壊区域かどうか
  • 宅地造成改正後の造成か

崖崩れなどで危害が及ぶと指定されたエリアが、急傾斜地崩壊区域です。該当するエリアには看板が設置されています。役所の防災対策を担当する課で確認して、問題ないかどうか確かめておきましょう。
緩やかな傾斜地でも、過去に地震などで地滑りを起こした事例があります。その教訓を活かして2006年に宅地造成等規制法が改正されました。これにより、災害対策の強化がなされています。別荘建築を依頼する土地が、宅地造成等規制法の改正後に造成された場所かどうか確認しておきましょう。

北佐久で別荘を建築するなら一級建築士事務所の株式会社one itへ

別荘は平らな土地以外にも、傾斜地にも建築できます。傾斜地は平らな土地よりも土地価格相場が安い傾向にありますが、建築費用が割高になったり、その他の費用がかかることもあるため総合的な予算計画が必要です。眺めのよい場所が多いので、別荘の部屋から眺望を意識したデザインにするのもよいでしょう。
税金も含めて、土地の入念な調査と費用の準備をクリアできれば、最高の眺望や快適な空間を手に入れることができます。北佐久の豊かな自然の中で素敵な暮らしを実現しましょう。
北佐久で別荘建築のご依頼をお考えの方は、一級建築士事務所の株式会社one itにご相談ください。別荘の設計・施工はもちろん、信頼できる不動産会社とともに土地探しからサポートしております。
軽井沢の地元の一級建築士事務所として、土地選びのアドバイスや費用のコントロールなど、安心して家づくりができるようお手伝いいたします。